3分でわかる、3つの基本を抑えていれば月食撮影は誰でも簡単

2018年1月31日は「皆既月食」の撮影チャンス

数年に一度の月食といえども、天体ショーには心踊らされますよね。2018年は日本全国で天気にさえ恵まれれば、どこでも見られる好条件です。つまり撮影のチャンスは誰にでもあるということです。
2014年、2015年の時もそうでしたが、おそらく2018年1月31日の夜は、facebook(フェイスブック)、twitter(ツイッター)、instagram(インスタ)上は「皆既月食」で溢れかえると想像しています。
これを読んでいるあなたもきっと、投稿者の一人になるかもしれませんね。

でも、せっかく投稿するならばきちんと撮影したい、キレイ撮りたい、「いいね」の多くつく写真が撮りたいと思いませんか?

そこで今回は、この基本さえ守っていれば誰でも簡単に撮れてしまう撮影方法をお伝えします。

3時間半にわたる天体ショーは、就寝前のちょうどいい時刻に始まり終わる

国立天文台で公開しているこの図をご覧ください。

南東の空に昇っていく月は午後8時48分から「部分食」が始まり、南の上空で翌午前0時11分に「部分食」が終わります。

そして皆既月食の時間はなんと1時間17分間もあります。午後9時51分から午後11時8分まで観察することができてしまうのです。

言い方を変えると、長時間皆既月食を撮影することができる、つまりは失敗しても何度でも撮り直しができてしまうということです。

撮り直しができるとはいえ、寒い冬空の下。震えながらの撮影は短いに越したことはありません。

そこで、今回、5つのポイントだけに絞って、失敗しない簡単に誰もがキレイに撮れる方法をお伝えします。

ポイント① SNSでの投稿ならば、トリミングを前提にレンズは200ミリでもオッケー

本当は500ミリ以上の望遠レンズを推奨したいのですが、ご家庭でそんな超望遠レンズをお持ちの方はごくごく一握りの方しかいません。300ミリですら、相当なハイアマチュアの方ぐらいしか持っていないのが現状です。

このサンプル写真は500ミリで撮影したノートリミングの状態です。

いまどきのデジタルカメラは、ピントさえしっかりあっていれば少々、トリミングしたところでSNSへの投稿ならばそれなりの画質が保証されます、
その代わりに、撮影ではあなたのお使いになっているカメラで、最高画質のモードに変更してください。
出来上がりの写真は200ミリで撮ると、思った以上に本当に小さく写っていますが、がっかりしないでください。
がっかりを避けるためには、「クロップ」という機能がほとんどカメラに付いています。
この機能は、画像の一部を切り取り、望遠で写したかのようになります。多くは1・5倍の大きさとなります。つまり200ミリで撮れば300ミリレンズのように写ります。

 

ポイント② 手ブレ防止のために三脚を使って、レリーズかタイマーで撮影

できれば手持ち撮影は避けましょう。カメラを三脚にしっかりと固定して、レリーズを使って撮るのがベストです。レリーズをお持ちのない方は、タイマーをセットして撮影することをお勧めします。なぜならばシャッターボタンを押す行為でブレてしまうからです。タイマーならばセットした時間になればぶれることなく、シャッターがレリーズのように切れます。

手ブレするとせっかくの写真もサンプルのように台無しになります。

三脚がない場合はどうすれば?

三脚がない、持っていない、という方もたくさんいらっしゃると思います。
その場合は、何かカメラを固定できる台を探してください。その台に座布団かクッションのようなものを敷いてください。カメラをその上に置いて、小物を工夫して月が撮れるように角度を固定してあげてください。あとはタイマーを使って撮影してください。

それでもブレそう、あるいはブレてしう場合は、ISO感度を上げて連写モードでシャッターを押し続けて撮影してください。20カットのうち、どれか1枚くらいはブレていない写真があります。コツはしっかりとカメラを固定する。手持ちの場合はおでこと頰にぴったりとカメラを押さえつける。息を止めてシャッターを切り続ける、です。(みなさんのカメラの性能によりますが、夜景はノイズが発生しやすくなりますので、ISO800くらいまでにしてください。常用感度が高いカメラの場合はそれ以上でも大丈夫です)

ポイント③ 露出は感度ISO400、シャッター速度1/500、絞りF8のマニュアルからスタート

月は太陽を反射しているので、実は明るいのです。
昼間の撮影と同じ露出になります。
iSO感度を400とした場合は、シャッター速度は1/500、絞りはF8です。
ISO感度200の場合はシャッター速度は1/250となり、ISO感度100の場合は、同1/125となります。

目安として覚えておいてください。

なぜオートではなくてマニュアル露出なのか?

月は明るいけど、周りは漆黒。そんな場合、露出をオートにしているとカメラは明るくしてあげなくてはと頑張りすぎてしまうのです。月は露出オーバーとなってしまい、真っ白。ウサギの模様も見えなくなります。
(*逆に周りが白い場合にオートで撮影すると、今度はカメラが明るすぎるから暗くしなくちゃと頑張ってしまい、被写体はアンダーなります)

ちなみにオートで撮影するとこうなります。白とびが起こるのです。

部分食が始まり、皆既日食に向かうと月の明かりは少しずつですが弱まります。
シャッター速度を遅くしたり、絞りを明るくしたりするなどして、ベストな状態をテスト撮影してモニターで確認してください。

慌てなくても大丈夫です。月食はたっぷりの撮影時間があります。

皆既月食は真っ暗ではありません。「赤い月」と呼ばれる赤銅色に

この段階となると、シャッター速度はISO感度400の場合、1/15から1/4で絞りf5,6あたりとなります。もう少し暗くなる場合もありますので、その場合はISO感度を800にするか、シャッター速度を下げるか、絞りを開けてください。ただし、絞りはある程度あるとクリアーな写真になりますから、できればシャッタ速度で調整するのがベターです。
手ブレが最も起こりやすいので、ポイント②をおさらいしておきましょう。

まとめ

  1. 撮影する時間はたっぷりあるので、慌てずモニターできちんと確認しましょう
  2. 手ブレ防止のために三脚を使用してレリーズかタイマーで撮影
  3. 三脚がない場合はカメラを固定する工夫を考える
  4. それも無理の場合は連写でシャッターを押し続ける
  5. 月食前の月は意外と明るい
  6. 露出はマニュアルがベスト
  7. 皆既月食となると相当暗くなるので、要注意。iSO感度400でシャッター速度1/4以下で絞りはf5,6