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第5話 昭和の終わりは脚立の上から ~下町と高級住宅街の変遷を追体験~

地獄の東宮での張り番生活は、最初の一月ほどは長雨で泣かされた。脚立の上に座り、傘を差しながらの待機が続く。首には無線機、ショートズームを付けた一眼レフカメラ。このカメラには「ミニカム」と呼ばれる巨大ストロボが付いている。 […]

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第4話 昭和の終わりは脚立の上から〜「天国の半蔵、地獄の東宮」〜

新聞社で連日、脚立の上で過ごした記憶の中で最も印象に残る出来事は何かと質問されれば、昭和天皇の様態悪化から死去まで続く百十一日間の「張り番」生活と間違いなく答える。 張り番は昭和六三年九月一九日、昭和天皇が吐血し、入院し […]

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プロローグ

「石の上にも3年」ということわざがあるように、ある一時期、新聞カメラマンの中で「脚立の上にも3年」という言葉がもてはやされた。新聞カメラマンは取材に行くとき条件反射的に三段の脚立を持って行く。事件現場では欠かせないアイテ […]