頭を垂れる稲穂かな

某通信社用に北海道の大水田地帯、空知地方に出かけた。この地方は、空知百万石といわれるように北海道の米所である。

これまで北海道に住み続けてじっくり田んぼを見ることが少なかっただけにちょっとした発見があった。実った稲穂の田の写真を撮影しているのだが、何かが違うのだ。もちろん天候はよくなく、この時期にしては暑い。光の加減(光線具合)だとか、肌に感じる空気感ではない。目の前に広がる田んぼの風景が、自身の記憶と刷り込まれてきた印象とが大きく食い違っているのだ。

普通、本州の田んぼはあぜ道が水田よりも一段盛り上がっていて、くねくねと伸びているのだが、北海道の場合には一枚の田んぼがでかいためか麦畑のように田んぼが広大に広がっているのだ。だから田の風景の情緒は本州に比べて少ない。

いい表情をしている場所はないだろうかと、車をかちらこちらへと走らせたものの、今回は見つからなかった。

来年は田植えの時期から収穫まで、北海道の米作についてじっくり撮影していきたいな、と思ってしまった。